【徹底解説】エアコンの引っ越し・移設はどうする?工事の流れ・費用相場・買い替えの判断基準まとめ

引っ越しや模様替えを行う際、必ずといっていいほど悩むのが「今使っているエアコンを新居へ持っていくか(移設するか)、それとも処分して買い替えるか」という問題です。
「移設工事にはどれくらいの費用がかかるの?」
「引っ越し業者や専門業者、どこに頼むのが一番お得?」
「古いエアコンなら買い替えたほうがいいの?」
このような疑問をお持ちの方に向けて、本記事ではエアコン移設工事のステップや費用の目安、注意すべき「追加工事費」のからくり、さらには移設と買い替えの賢い判断基準までを分かりやすく徹底解説します!
1. エアコンの移設(取り外し・取り付け)工事の流れ
エアコンはテレビや冷蔵庫などの一般的な家電製品と異なり、コンセントを抜いて運ぶだけでは移設できません。専門的な知識と工具を必要とする「取り外し工事」と「取り付け工事」が発生します。

基本的な移設作業の流れは以下の通りです。
① 取り外し工事(旧居での作業)
- ポンプダウン作業: エアコン内部を通っている冷媒ガスを室外機へ回収(封入)する非常に重要な作業です。これを正しく行わないと、移設後に冷えない・暖まらない原因になります。
- 配管・電線の取り外し: 室外機と室内機を繋ぐ配管パイプや連絡電線を慎重に取り外します。
- 本体の取り外し: 室内機と据付板(壁の金具)、室外機を撤去し、新居へ運搬できる状態に梱包します。
② 運搬
旧居から新居へとエアコン本体(室内機・室外機)を輸送します。引っ越し業者にまとめて依頼するか、ご自身で移動させるか、専門業者に運搬まで一括で依頼する形になります。
③ 取り付け工事(新居での作業)
- 設置場所の確認: 壁の強度、専用コンセントの有無、配管穴の位置、室外機の設置場所を確認します。
- 据付板の取り付け・配管穴の確認: 室内機を固定するための金具を取り付けます。
- 配管の接続と真空引き作業: 配管を室内機・室外機に繋ぎ、専用の真空ポンプを使って配管内の空気や水分を完全に抜きます(真空引き)。
- 試運転: 実際に冷房・暖房を稼働させ、異常音の有無や冷暖房の効き、排水(ドレン)がスムーズに行われているかを確認して完了です。
2. エアコン移設にかかる費用相場と「追加工事費」の注意点
エアコンの移設費用は、基本的に「基本工事費」+「追加工事費」の合計で決まります。
基本工事費の相場
- 移設パック(取り外し+取り付け): 約15,000円〜25,000円前後
- 取り外しのみ: 約5,000円〜8,000円前後
- 取り付けのみ: 約10,000円〜15,000円前後
※同じ建物内や近所への移動か、長距離移動を伴うかによって運搬費が変動する場合があります。
想定外の出費になりやすい「追加工事費」とは?
移設でトラブルになりやすいのが、設置当日に発生する追加工事費用です。新居の環境によって以下のような作業が必要になります。
- 配管パイプの交換・延長(約3,000円〜5,000円/m)既存の配管パイプが劣化していたり、新居で長さが足りなかったりする場合は新品へ交換が必要です。
- 電圧変更・コンセント交換(約3,000円〜8,000円)エアコンの能力(100Vまたは200V)と新居のコンセント形状・電圧が合わない場合、ブレーカーの切り替えやコンセント形状の変更工事が必要になります。
- 化粧カバー(スリムダクト)の取り付け(約10,000円〜15,000円)配管の見栄えを良くし、雨風による劣化を防ぐためのカバーです。室内用・室外用それぞれ費用がかかります。
- 特殊な室外機設置(約8,000円〜20,000円)室外機を地面やベランダ床に置けず、屋根置き・壁掛け・公団吊り(天井吊り)にする場合、専用金具や設置工賃がかかります。
- 配管穴あけ工事(約3,000円〜10,000円)新居に配管を通す穴がない場合、壁の材質(木造・モルタルなど)に応じて穴あけ作業を行います。
3. エアコン移設はどこに頼むべき?3つの依頼先を比較
エアコンの移設を依頼する選択肢は主に3つあります。ご自身の状況に合わせて最適なものを選びましょう。
① 引っ越し業者に依頼する
- メリット: 引っ越しの荷造りや運搬と一括で手配できるため、窓口が1つで済み手間がかからない。
- デメリット: 実際の工事は提携している下請け業者(電気店)が行うため、費用が少し高めになる場合がある。
② エアコン移設d
専門業者・電気店daikoku.kucho@gmail.com依頼する
- メリット: 基本料金が比較的安く、エアコン専門のため知識や実績が豊富。
- デメリット: 引っ越し業者とは別に自分で日程調整や手配をする手間が増える。
③ 家電量販店に依頼する
- メリット: 大手ならではの安心感があり、保証がしっかりしていることが多い。
- デメリット: 他店で購入したエアコンの移設には対応していない場合や、繁忙期(6〜7月、3〜4月)は予約が取りにくい。
4. 「移設」か「買い替え」か?後悔しない判断基準
エアコンを新居に持っていくべきか、それとも処分して新品に買い替えるべきか迷った際は、以下の3つのポイントを基準に判断してください。

判断基準①:使用年数(製造から7〜10年以上経っているか)
- 7年以上使用しているなら:買い替えを強く推奨エアコンの標準使用期間(寿命)は一般的に「約10年」です。7年以上使ったエアコンを移設しても、数年以内に故障して再度撤去費や購入費がかかる可能性があります。また、メーカーの補修用性能部品の保有期間(製造終了後約9〜10年)を過ぎると修理すらできなくなります。
- 5年未満の新しいモデルなら:移設がおすすめまだ十分な寿命が残っているため、移設して使い続けるのが経済的です。
判断基準②:移設工事費用の合計額
古いエアコンの移設に追加工事を含めて3万円〜4万円以上の費用がかかる場合、最新の省エネモデルを購入して設置するほうが結果的に満足度が高くなるケースが多いです。
判断基準③:電気代(省エネ性能)の違い
10年前のエアコンと最新のエアコンでは、省エネ性能(電気代)に大きな差があります。最新モデルに買い替えることで年間数千円〜数万円の電気代が浮くため、数年で移設費用との差額を回収できる場合があります。
5. エアコンを移設・設置する際のアドバイスと注意点
最後に、引っ越し時のエアコン移設で失敗しないための注意点をまとめました。
- 繁忙期の予約は早めに行う引っ越しシーズン(3月〜4月)やエアコン稼働のピーク(6月〜7月)は、工事の予約が殺到します。直前の依頼だとご希望の日に工事ができない可能性があるため、1ヶ月以上前から手配を進めましょう。
- 賃貸物件の場合は必ずオーナー・管理会社に許可を取る新居が賃貸の場合、配管の穴あけ工事やアンカーボルトの打ち込みには必ず事前に貸主の許可が必要です。無断で工事をすると退去時にトラブルになるため注意してください。
- 取り外し前の動作確認を忘れずに移設後に「冷えない」「動かない」というトラブルが起きた際、原因が「移設工事時のミス」なのか「もともと故障していた」のかを特定できるように、取り外し前に正常に作動するかを確認しておきましょう。
まとめ:事前見積もりと計画的な手配でスムーズな引っ越しを!
エアコンの移設は、単に移動させるだけでなく専門的な「取り外し・取り付け工事」を伴う重要な作業です。
- 使用年数が浅い(5年未満): 専門業者や引っ越し業者に移設を依頼する
- 使用年数が長い(7〜10年以上): 買い替えを検討し、最新の省エネモデルで電気代も抑える
ご自身のエアコンの使用年数や新居の設備状況をしっかりと確認し、事前の見積もりを取った上で、最適な選択をしてくださいね!
